本日ご紹介の患者さんは「鼻の穴を見えなくしてほしい。 できるだけ下に向けたい」とのご希望にてカウンセリングをお受けになられました。
以下は当院電子カルテより記録抜粋
患者さんのお話)
「カウンセリングとるまで約3か月かかった。」「鼻の穴が横と正面から見えにくくしたい。」
医師からみた所見)
正面からみて両方の鼻の穴がみえることはみえるがそれほど目立つわけではない。
左のほうがややみえにくい(左右差あり)
計画)
1.他者と比較しておかしいレベルではないので手術をしないのもひとつの解決策
2.鼻孔縁下降
リスク)
・多少小鼻がひろがったように感じるかもしれない
・鼻孔縁 :延長された部分が薄く凹みとして感じるかもしれない
・軟骨を移植するがその部分が肥厚性瘢痕として膨らむ可能性がある
その部分は鼻毛が生えないので下からみると白くぬけて目立つかもしれない。
・下降度合がものたりない と思うかもしれない。
・下がりすぎでもどしてほしいという希望がでてしまうかもしれない。
下がりすぎたという感想で戻すとなると鼻孔縁拳上術という手術費用がかかってしまいます。
再診は翌日、一週間後 、1か月後 3か月後 6か月後が必要です。
術後一週間はシャワーでお願いします。
印象) 鼻の穴の見え方は下品なレベルではないので手術はうけなくてよいと思います。
ということで手術を受けないことをお勧めしご帰宅していただきましたが、「手術を受けたい」とのご希望にて手術をお引き受けしました。
上段:術前です。
下段:術後約1週間再診時です。
ご感想は「やや不満(2/5)」
「下がりすぎ。 すぐ戻したい。こんなに下がるとは予想していなかった。」とのことでした。
元々の鼻柱が鼻翼基部より上位にある方は鼻孔縁延長を行うと鼻孔縁が水平に直線的になる可能性があり美的に満足できない可能性があり得ることを術前に強調して手術を受けないという選択をされるようにもっと強く説得するべきだったかもしれません。
下げるのは困難で、(他院で鼻孔縁下降術をお受けになられるも瘢痕のみできてまったく変化なかったとのことで修正手術をご依頼される方々が最近増えてきています)上げるのは技術的に容易ですが容易といえども手術をいったん行うと血流等の関係上半年間は修正手術は好ましくありません。
もう少しご辛抱くだされば幸いです。