他院小鼻縮小修正術、鼻尖縮小術、鼻中隔延長術、鼻口唇角形成術    (その二)
1944年の今日、8月22日、沖縄からの疎開者を乗せた「対馬丸」は、鹿児島県・悪石島付近で米海軍潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け沈められました。このとき、乗船者約1800名のうち学童775名を含む1418名(氏名判明者数)が一瞬のうちに帰らぬ人となりました。
この年7月から翌1945年3月の最後の疎開までに、沖縄から出航した延べ187隻の疎開船(約8万人)のうち、これほどの民間人が犠牲になったのは対馬丸をおいて他にありません。


本日ご紹介の患者さんは小鼻縮小を2回他院でお受けになられた既往があります。
今回は「鼻先をしっかり細く、鼻先をのばす、小鼻が大きいので不自然な一歩手前まで小さくしたい、鼻柱を下げたい」とのご希望でご希望の形態として以下の写真をご提示してくださいました。
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御希望の形態にするには他院小鼻縮小修正術、鼻尖縮小術、鼻中隔延長術、鼻口唇角形成術 の施術を要すると考えましたが御遠方からの御依頼でしたのでアフターケアのことを考えお近くのクリニックで手術をおうけになることを強くお勧めしました。しかし「何度も地元の病院が勧められて話が進まなかったからもう一度カウンセリングを受けたい」と二度目のカウンセリングも御希望されて再度カウンセリングをお受けになられご予約も月始めの予約受付開始日に朝からお並びになられてご予約をおとりになったので(現在は当院ではこの方法による予約受付は禁止しております)、施術をお引き受けすることとしました。

左:術前です                          右:術後約6日後です
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左:術前です。          中:希望形態(患者さん作図)   右:術後6日後です
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御感想としては形が気に入らないので鼻口唇角形成部のプロテーゼを抜去したいとの強いご主張をされました。 術後6日ではまだ腫れていて完成形では全くないし、現時点で再手術を行うことは感染や鼻中隔延長術の変形をきたす可能性があるためとにかく様子をみてほしいとお願いしましたがそれらのリスクをおかしてもどうしても抜きたいとの強いご希望により鼻口唇角部プロテーゼは術後6日後再診時にプロテーゼ抜去しました。

その後再診にはいらっしゃらず御不満である旨のメールを何度かいただきました。
結局再診にはいらっしゃいませんでした。

約一年たったある日メールをいただきました。
「先生覚えていらっしゃいますか?ちょうど去年今頃●●からきて手術した●●●です。術後が不満で泣いたりかなりメールなどてトラブルをおこしたので覚えてるかなと思います… あれから引きこもり、外もほとんどでれず過ごしてきました。 再手術をどこかでと探しましたがやはりお金が到底だせず途方にくれていました。 今以前のトラブルだけではなく、日をおうごとに軟骨が飛び出てきて白くうきそして術後から気にしていた左に曲がっていたのが顕著にわかるようになり、親からも友人からも指摘されていてすごくつらいです。 先生は修正手術は最後までしますとおっしゃっていましたが、あの時はもう疑心暗鬼で頭がパニックになり先生にはお願い出来ない、もう怖いとさんざんメールで文句を言ってしまっていました… ずっと動けず怖くて家にいてばかりでしたが、●月頭に親友の結婚式が決まり、さすがに出席せねばならず大学の友人達にもあうので、決意して今回またお尋ねしました。 わかりにくいかもしれませんが今このように曲がっていて軟骨も白くでています。 鼻にずっとひっぱられてるような違和感もあります。鼻が盛り上がり魔女鼻のようなのもいやです。 先生をもう一度信じるのできれいに治してもらいたいです。あと以前よりいっていた右目もやはりかわらなかったので治してほしいです。 お金は引きこもっていたので家で内職しかしていなかったのでほとんどありません。。 先生の誠意あるお返事お待ちしています…また笑って自信を取り戻して外にたくさん出ていきたいです。親友の結婚式にもでたいです。 早めに手術をお願いしたいです。 今は以前のようにパニックにならずちゃんと現実をとらえて先生と向き合えます。電話でもかまわないので急ぎでお返事お願いします。」

●月頭の結婚式に間に合わせるためには時間的にすぐ手術をしなければなりません。しかしキャンセル待ちをしている方々もいらっしゃるのに再診にお越しにならなかったこの方を優先してすぐ手術枠を確保すべきか院内で議論はありましたが色々な苦しみの中勇気をふりしぼってこうやってメールを送ってきてくださったのだろうと判断し独断で緊急枠を設けることとしました。

右:術前です。          中:術後約6日後です        右:術後約1年後再診時
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再診に来ていただき診察を行うと確かに鼻先は左に曲がっています。
よって鼻中隔延長術後変形に対する修正術を行うこととしました。

上段:術前です。
下段:術後1年鼻中隔延長術後変形に対する修正術後約2か月です。
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曲がりは改善しました。 御感想は普通(3/5)ということでした。

最後に術前、患者さんの御希望形態、最終診察時の写真です。
左:術前です            中:患者さん持参希望形態    右:最終診察時です
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完全とはいいませんがかなり患者さんのご希望の形態に近づいたのではないかと思います。
また気になることがありましたら御遠慮なさらず再診にいらしてください。 お待ちしております。


P.S.
手術内容にもよりますが通常美容外科手術は完成までそれなりに時間を要します。
少なくとも術後半年はいろいろなものが落ち着くまでかかるので様子をみていただきたく思います。
術後早期の再手術は重大な合併症を招く危険性が非常に高くなります。

少なくとも私の手術においてはこのブログで供覧の通り術後1週間と術後半年では様相がかなり異なります。
術後1週間で見栄えが良くても術後半年以降に効果が出ていなければ手術として意味があまりないと私は考えていますので術後半年以降に安定して永続した効果を出すためには術後1週間の時点ではかなり希望の形態と違う場合があります。 

このブログが患者さんの遭遇しうるトラブルや術後経過等の参考になればと思います。
手術の御依頼をなさる場合はよく該当手術部位に関し目を通していただければ幸いです。
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by shirayuribeauty | 2009-08-22 00:57 | 美容外科
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