美容形成外科後遺症:ルフォーⅠ型骨切り術、鼻中隔延長術
本日ご紹介の患者さんは他院にてルフォーⅠ型骨切り術、鼻中隔延長術およびそれらの修正術をお受けになられた患者さんです。

患者さんのご希望としては小鼻を小さく、下がった口元を上げたい、できれば鼻プロテーゼを入れてほしいとのことでしたがまず小鼻と口元を中心に施術を行いその結果をみて他のことを考えましょうとご提案させていただきミッドフェイスリフト術、上口唇連続VYplasty術、骨膜下小鼻縮小術(骨膜剥離後解剖学的正位復位法)を施術しました。

上段:術前です。
下段:術後約1か月再診時です。(写真は患者さんの快諾を得て供覧しています)
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ミッドフェイスは持ち上がり、笑うと以前よりは歯茎が多少見えるようになりましたがご希望の口唇をめくりあがらせるように人中部分が短縮されていない、小鼻の下の横幅部分が短くなっているのが笑った時の表情が阻害されている感じで気になるとのことでご感想は不満(1/5)でした。

今後のご希望としては人中部分を短縮したい、顎プロテーゼをいれて尖らせたい、鼻プロテーゼをいれて鼻先を細くしてほしい、小鼻の下の横幅部分が短くなっているのをどうにかしたいとのことでした。


ここで何点か問題があります。 術前の鼻の斜め方向からの写真で御説明させていただきます。
まず鼻には鼻中隔延長手術を受けたA病院で修正手術を受けた際にできたという鼻の表面に凸があります(赤線囲み)。 これは鼻の再手術を行うとできやすい凹凸の一種で私が再度再手術を行っても余計にひどくなったり他の部位にも生じる可能性があります。

また他院での小鼻縮小術の痕が溝のように残っており(緑線囲み)人中短縮術を行っても同様の傷が残る可能性は否定はできません。
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また顎プロテーゼに関しては他院での顎骨骨切り術術後で左右非対称になったのかそれとも元々だったのか不明ですが顎骨の左右非対称があるためにプロテーゼを留置することによりそれが強調される可能性があるためお勧めできません。
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左の下顎縁に合わせて右の下顎縁の骨切りをしなめらかにした方が理論上は良いのかもしれません。
当院術前 前側面写真よび立体CTより
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しかし手術というものは合併症が存在する以上特に骨切り手術においてはプロテーゼ手術よりも生じるリスクの度合いが大きい(出血、神経障害等)ため正解はありません。

生じ得るリスクとそれを乗り越えてまで手術をご自身が必要なのか熟慮された上でご判断されるのがよいと思います。



先日ある患者さんからご指摘をいただきました。

「なぜ先生は他院の失敗を載せて御自身の失敗を載せないのですか?」

私自身としてはこのブログは広告のように自院に患者さんを誘引する目的ではなく、美容外科の施術を受けようかどうしようかお悩みの方々に美容外科のありのままの姿をお伝えし、メリット、デメリットを熟慮されご判断いただく一助となれればとの考えのもとに患者さんからの評価が不満(1/5)というものも積極的に掲載をしてきたつもりでしたが「もっともっと失敗しているはず」とのご指摘でした。

その方は他院でお受けになられたフェザーリフト糸の癒着による凹みに対し皮下剥離術を行い、同日私がハッピーリフトを6本留置しその2週間後に笑うともう一方の頬に3か所凹みができるとのことでそれらの皮下剥離術を行った患者さんでした。その約1週間後、3週間後の再診時には他院でお受けになられたフェザーリフト糸の癒着による凹みに対して皮下剥離術を行った側のふくらみが気になられていましたが約7週間後の再診時には私がハッピーリフトを施術し笑うと凹みができるとのことで皮下剥離を行った側に一か所約5mm×10mmのしこりが生じて気にされていらっしゃいました。ステロイド注射や光治療によりやや軟解しクリニックの蛍光灯の元では明瞭ではありませんが携帯電話の写真でとると影としてまだわかる状態で現在もいらっしゃいます。すなわち4か所の皮下剥離のうち一か所に原因不明のしこりができてしまいました。
私はうまくいかなかった症例を故意に隠しているつもりはなかったのでこのブログでの供覧をお願いしましたが拒否されました。


私は隠しているつもりはないのですが「SBMで受けていてこんなに不満なのにブログに載っていない。隠しているではないか?」と思われる方は御遠慮なさらず私におっしゃってください。

また御遠方から多くの方が私のカウンセリングにいらしてくださいますが、私は無名の一美容外科医であり私より上手に執刀してくださる先生がその地方に必ず誰かはいると思います。
手術というものはアフターケアが非常に重要なのでご地元で良き医師を見つけてくだされば幸いです。

またこの美容外科医後遺症シリーズ を記載させていただいているのは美容外科手術に起こり得る合併症の紹介とその発生は特定の団体や資格とは関係がない旨の例示のためであり特定のクリニックや医師個人を非難するために記載したものではありません。 カウンセリング等でクリニックや医師の具体名をお聞きになられる方々がいらっしゃいますが私は絶対に明かしません。
このブログの読者である思慮深い皆様なら当然思いつくでありましょうが、供覧させていただいた症例をご担当したクリニックや医師の元に私の執刀した患者さんたちの修正依頼が殺到しているかもしれません。 私が一方的に供覧しているからといって私が彼等より名医とか上手いとかいうわけでは決してありません。 

ただ私に執刀をうけご不満な方は黙ってクリニックから離れては全く私には満足だったのか不満だったのかわからないので私に御遠慮なさらず御不満な点をおっしゃってください。 

医者の間では「患者さんがたくさんお金を出してくれる医者 学会発表をたくさんしている医者 肩書きが立派な医者」などが名医なのかもしれませんが、私にとっての美容外科の名医とは「患者さんに最短の距離(経済的負担は可能な限り少なく、人体に対する侵襲は可能な限り少なく)で最大の効果(希望の結果を確実に)をだせる医師」です。 私は目指していますが現実にはなれていません。

患者さんのためを思って良かれと思ってしたことが結果不良であれば一生恨まれる仕事です。
結果不良の結果を出している以上は私は凡医であり皆様には真の名医を探し出していただきたく思います。
しかしこんな私でもよいと御拝命いただければ私にできることは自分の全知全能を尽くすのみです。
そのためにも等身大の自分を供覧していくつもりです。
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by shirayuribeauty | 2009-07-22 00:10 | 美容外科
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